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marieのアコーディオン奮闘記

アコーディオンを中心に好きな事をいろいろ。marieの日々の記録です。

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アコーディオン喫茶かるふーる 2005.11
アコーディオン喫茶かるふーるに行ってきた。
初めての参加した際には、一人で飛び込むのはどうなることやらとちょっとドキドキしたけれど、今回は2回目の参加。今日はどんな人と出会えるかしらんとうきうき。余裕でのんびり支度していたら、乗る電車の時間を勘違いし、事もあろうにコンサートの開演に遅刻してしまった。緊張がとけたのはいいけれど、これではいけない。途中入場はゲストにもお客さんにも主宰者にも失礼だ。次回は気をつけようと思う。

今回のゲストは大塚雄一さん。前々から名前は知っていたけれど、演奏を聴くのは今回が初めてだ。
遅れて入ってしまったので最初の方の数曲を聞き逃してしまったものの、彼の選曲はとても私のツボだった。

「アコーディオンの風景」というアコーディオンの楽譜集にも載っている、大塚さん編曲の「ニューシネマパラダイスメドレー」。モリコーネの甘いメロディはどれも好き(モリコーネの曲は、知らずに聴いても何となくわかるくらい独特の甘さがある)だが、この曲は特に好き。親につれられて行った映画館でこの映画を見て涙がとまらなかった小学生の頃の素朴な自分を思い出す。

それから、ビートルズのナンバーをアコーディオンで、というのも初めてでとても新鮮だった。「When I'm sixtyfour」と「オブラディオブラダ」。
私はビートルズに詳しいわけではないけれど、「When I'm sixtyfour」は可愛らしい感じがお気に入りで私の皿洗い時の鼻歌ベストワンだし、「オブラディオブラダ」は幼い頃、音楽教室の初めての発表会で合奏した曲なので思い入れもある。

あと、嬉しかったのは、ゲンズブールの「地下鉄の切符きり」。
この曲もとても好きな曲で、ゲンズブール自身が歌っているビデオを見た事もある。ゲンズブールのはいかにも精神を張りつめてしまいそうな切符きりだったけれど、大塚さんが歌うと等身大の人の好い働き者の日本人の悲哀のようにきこえて、この曲の違う一面を見たようだった。シャンソンは、歌う人の数だけドラマが生まれる。

有名な「パリの空の下」「パリの屋根の下」という名曲があるけれど、「パリの橋の下」という曲もあるんです、そこで今日はこんな曲をというMCで始まったのは「パリの橋の下・屋根の下・空の下メドレー」。
かとうかなこさんが「パリの空の下」と「パリのお嬢さん」をメドレーにしていたのを思い出す。
3曲とも空気が似ていてまったく違和感なく、まるでそういう楽曲のように楽しめた。ミュゼットはメドレーにしやすいのだろうか?

大塚さんは本当に楽しそうに演奏をする。演奏をし終わった後は輪をかけて徹底的に幸せそう。ミュージシャンってこうあるべきだと思った。そういえば、かつて行った桑山さんのライブでも、桑山さんのとても楽しんでいる感じが印象的だった。

大塚さんのコンサートの後は、参加者全員で向かい合って座りコーヒーをいただきながら演奏交流会。
そこで、初めて参加者の皆さんを見渡して、私は驚いた。

昨日、桜台で声をかけたあのアコ弾きの女性がいる!
私が「あっ」という顔をしたら、目が合った彼女も「あっ」という顔をした。

凄い偶然があるものだ。アコ弾きの集うかるふーるの場に感謝。
聞けば、昨日、彼女は檜山学さんのレッスンに向かう途中だったのだという。くどうえりさんが書いていらっしゃるように、彼女のアコは今までに見たこともないような木目調で目をひく外見で、とてもやわらかい音が出る素敵な楽器だった。

その後、檜山学さんがひょいっとあらわれ、大塚さんとのセッションを披露してくれた。
曲目は「枯れ葉」と大塚さんのオリジナル。
一曲は大塚さんのボタンアコを檜山さんが弾いたのだが、大塚さんの音とはまた違う別の音だった。
ひとつのアコーディオンでも、アコ弾きの数だけ新たな音が生まれるのだ。

お二人のセッションはJazzyで、かけあいをするのが楽しくて仕方がないといった感じだった。(←特に大塚さん)
その光景から、一人で練習して一人で弾いているのでは真の意味での音楽ではないのだ、こんなふうにコミュニケーションを楽しめてこそ音楽なのだとつくづく感じさせられた。

演奏会の後は、軽食やビールなどをまじえての親睦会。
はじめのうちはアコ談義などをしていたが、途中からうたごえ喫茶のようになり、大塚さんや檜山さんの演奏にあわせ皆で歌いまくった。

このところ気になっているコンサーティナーについて大塚さんに相談したら、とても面白い楽器だから興味があるなら是非トライしてみるべきだとすすめられた。私の中でのコンサーティーナブームが再燃。

さらに私は、勢いづいて、いつの日にかセッションさせてくださいとお願いまでしてしまった。
大塚さんは「是非よろしく」と気さくな笑顔だった。

いつの日か・・・いつの日だろう!?
そんな日までは、まだ道のりは長そうだけれど。
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コメント

1. 無題

mariさんの詳細なレポートから現場に参加させていただき、一緒に盛り上がったような気分になってしまいました。 これがアコを囲むPartyの不思議が効果ですよね。どうしてだろう? そして、その一度すれ違った女性との再会! これ劇的ですね! 状況設定が戦時下のロンドンだったらロバート・テイラーとヴィヴィアン・リーの名作Waterloo Bridge(日本語名は「哀愁」だったかな?)か、その日本版「君の名は」かとも思える偶然。ちょっと大げさかもしれませんが、うれしい偶然でしたね。

2. 無題

mariさん、すてきなレポートです! グランドポエタの姫君とは こんな素敵な出会いと再会の物語があったのですね、感動!! こちらの記事を“アコーディオン喫茶かるふーる”専用掲示板で紹介させていただいてもいいでしょうか。大塚さんは気軽にセッションに応じてくださる方ですよ。数年前、立川でTAMのイベントがあった時には、その後、会場付近の路上で数人でアコーディオン弾いて楽しんでましたが、その時にも大塚さんもいました。mariさんが大塚さんと一緒に何かやれる日も遠くはないと思いますよ。

3. 無題

★川井様
そうなんです。何かもっと話しかければ良かった…と心にひっかかっていたところ、見事に再会したので、ちょっと信じられない感じでした。アコーディオンつながりの縁のミラクルパワーを感じました。

★えり様
かるふーる掲示板でご紹介いただきありがとうございます!「グランドポエタの姫君」ってロマンチックな響きですね。小説か映画のタイトルみたいで素敵。
路上でセッション、夢です!!

4. 無題

こんにちは。かるふーるでご一緒致しましたアクアレリ・クバーニを弾いた者です。
ほのぼのとしたアコーディオンのお話に心が和みますね。サイレントアコーディオンも興味があります。
かるふーるは1月にまた伺う予定です。自分のアコーディオン持って行きます。今後ともよろしくお願いいたします。
ブログは作っていないのですが、地味なHPがあります。よかったらお越しください☆

5. 無題

ナヴイガトーレ様、いらっしゃいませ!かるふーるでの演奏、なんて速く指が動くんだろう!と驚きました。難易度の高い曲ですよね、生で聞いたのは初めてでした。一月にお会いするのを楽しみにしています。
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