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marieのアコーディオン奮闘記

アコーディオンを中心に好きな事をいろいろ。marieの日々の記録です。

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ミラノスカラ座バレエ団「ドンキホーテ」
Kバレエのドンキホーテをキャンセルしたので(スターダンサーが代役になったとしても、バレエでは普通は予約後のキャンセルはあり得ない。今回熊哲の怪我降板でお客のキャンセルを受諾したKバレエは非常に良心的だと思う。)そのかわりに

ドンキホーテ

現在来日中のミラノスカラ座バレエ団の「ドンキホーテ」を観に行った。
上野水香が客演するから。上野水香は、今現在、Shall we danseで有名な草刈民代以上にテレビやマスコミ露出が多いので意外と知っている人も多いのでは?そして彼女は私の大好きなバレリーナの一人。

ミラノスカラ座はオペラは有名だけれどバレエの世界では最近急上昇してきたバレエ団らしい。初めてみたのだけれど、なんというか実にイタリアっぽい。よくいえばダンサーがのびのびと、ナチュラルな演技力があって活気がある感じ。悪くいえば、個人主義的で群舞なんかもバラバラで揃っていない(揃えようという気もたぶんない)。手や足や角度や間の取り方など、各人があわせることよりも「自分が一番気持ちよく美しく踊る」ことを重視しているという感じ。
でも白鳥の湖やジゼルなら一糸乱れぬ群舞が必須だけど、今回のようないきのいい庶民たちのにぎやかな踊りなら、揃ってなくても個性的で悪くない。
書き割りとは思えないような立体感があって、色使いの美しい舞台美術でさすがイタリアだった。衣裳もふんだんに色味の違う「赤」が使われていて美しく、さすがだった。
主役の二人は初々しいというか、なんかまだしっくりきていない感じだった。二人で一緒に踊っているときよりも、それぞれのソロを踊っているときのほうが明らかに生き生きとしている感じがした。今回「年下の彼氏」みたいな組み合わせだったけど上野水香には頼れる年上のおにいさまのほうが合うのでは。そうしたらキトリの踊りの中に彼女の小悪魔っぽさが出たのでは。
そうはいっても上野水香のバランスは美しく、しなって高くのびる足に今回も目を奪われた。相手の足を踏む等、キトリのコミカルな演技も楽しめた。

お相手のサラファーノフのジャンプはとてもやわらかく、全身バネというのはまさにこういうことを言うのだと思った。

男性が女性の支え役になりがちなクラシックバレエの中で珍しく男性ダンサーの見せ場が多いドンキホーテは魅力的な作品だ。しあわせなひとときを過ごした。
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