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marieのアコーディオン奮闘記

アコーディオンを中心に好きな事をいろいろ。marieの日々の記録です。

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ゴールデン街で演奏
へたっぴぃなのだが、私は人前で弾くのが好きだ。

アコーディオンを習い始めてまだ3か月程度の頃、ゴールデン街のとある店で流しのギター弾きと一緒にアコーディオンを弾いたことがある。
その店は友人が雇われママとして働いていた店なのでおおめに見てもらえたのだろうが、今から考えると、なんという厚顏無知!

何しろその時私がなんとかまともに弾けるレパートリーは「美しき天然」と「赤色エレジー」ぐらいだったのだから。

初心者というのはオソロシイ。

ギター流しは、ゴールデン街でよく知られたマレンコフ氏。

あのマレンコフ氏と一緒にアコーディオンを弾いている客がいるぞということで隣の店のママものぞきにきた。

後で知ったがそのママは実はシャンソン歌手らしい。

そんなおそれおおい状況で、二曲しかないレパートリーの一曲を堂々と弾く超初心者の私。

今思い出しても冷や汗ものだ。

「美しき天然」というのは、いわゆるサーカスの曲だ。

寺山修司の映画の見世物小屋のシーン等によく似合うもの哀しいメロディーである。

それを私はAmで弾き始めた。マレンコフ氏もそれに合わせてくれた。

そして彼は言った。
「お次はCmで!」

超初心者の私は固まった。

氏が何を言っているのか私には理解できなかったのだ。

私がAmで弾いたのは、アコの先生からもらった美しき天然の譜面がAmで書いてあったから弾いただけであり、それが全てであった。
転調など知るよしもなかった。

「Cm?」

…そうして、束の間の共演はあっけなく幕をとじた。

また今度(もっとうまくなったら!)一緒に弾きましょうということでマレンコフ氏は次の店へと出ていった。

ああ。
今なら、転調もできるのだが。

しかし、今は、とてもじゃないがゴールデン街にアコ背負ってのりこむほどの厚い面の皮はない。
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