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「御喜美江アコーディオン・ワークス2006」に行ってきた。
実は、御喜美江さんのコンサート演奏を聴くのは初めて。
会場の浜離宮朝日ホールはとても素敵な内装の本格的な雰囲気のホールで、客席をざっと見回した限り、音楽的インテリジェンスの高そうな紳士淑女が多い。
グリーク、ブラームス、シューベルト、リスト、シューマン……プログラムには有名な音楽家の名がずらり並んでいるが、不勉強な私には初めて聴く曲名ばかり。
これはまた場違いなところに来てしまったかなあと思い始めたところ、定刻となり、演奏が始まった。
結局のところ、全25曲の演奏のうち、かろうじて「あ、この曲知ってる!」と思ったのは3曲だけだったが、知っているとか、知らないとか、そんなことは全く気にならない。良い演奏というのは、そんなことを超越して、聴く人の心をつかむのだ。
御喜美江さんの演奏は、まさに「神業」というにふさわしい演奏だった。
超人的な指の速さとか表現の素晴らしさというだけでなく、音が身体に乗り移っているような印象、誤解を恐れずにいってしまえば、“ロマン派の時代の音”を身体に憑依させて私達に伝える“巫女”のような印象だった。
彼女の目には何が見えているのだろう? 演奏中の瞳は、客席などではなく、突き抜けてはるかに遠い時代をみつめているかのようにも思えた。
アコーディオンを練習する身からすると、御喜美江さんの演奏は凄すぎて、自身のアコーディオン練習の参考には全くならない。次元が全く違う感じ。
私はたぶん口をぽかーんと開けて演奏を見つめていたと思う。
二部では、何故今回このプログラムを組んだのか、アコーディオンという楽器について、そしてピアノのゲオルク氏へのミニミニインタビュー(ドイツ語)等を御喜美江さんご自身がマイクを持って説明。御喜美江さんの声色はとてもききやすく、しかも解説の仕方がわかりやすい。
特に、アコーディオンの特性として、「歌いたい(メロディーを歌う・伴奏して歌わせる)楽器」であり、「名人技(超絶技巧)を披露したい楽器」とおっしゃっていたのが私としてはとても納得だった。
今回一番素敵な曲だなぁと思ったのは、ベルンハルト・モリクの作品。
(いちいち曲名を告げて演奏するといった野暮なことをしないコンサートだったので、その曲がなんという曲かわからない…たぶん「アコーディオン協奏曲」の中のどれかかな?)青い照明の中、アコーディオンとピアノが浮かび上がり、優しいけれどドラマチックな盛り上がりのある素敵な曲だった。
あれはなんという曲なのだろうか? CD等になっているのだろうか?
好きなジャンルだけでなく、いろんな音楽を聴いたほうがいいなと思える、素敵なコンサートだった。PR -
前回ほど緊張することなく、前回のように間違えることもなく、すんなりと発表会司会の仕事も終わった。
以前お世話になっていたアコ教室とはいえ、みんなの演奏をきいたのはほぼ一年ぶりなので、関係スタッフというよりは、完全にお客さんの目線で楽しめた。去年にくらべすごく上達している人も多く、「私も見習わないと!」と、とても刺激を受けた。
発表会の後は、恒例の I さん宅で打ち上げ。そこで皆さんと親睦を深めつつ、ビール飲んだり、手作り料理を食べたり、アコーディオンを弾いたり、ちょっぴり歌声喫茶風になったり、かなり夜遅くまで(I さんありがとうございます)楽しませてもらった。
ここは本当に雰囲気のあたたかい良い教室だと思う。(といっても、他の教室を知らないのですが)
次に挑む曲だったり、新たなジャンルの曲だったり、バンド活動だったり、外国留学だったり、楽しくお酒とアコーディオンを楽しむことだったり、目的は人それぞれだがみんな何かしらに向かうパワーのようなものが感じられる人ばかり。
目標にむかっての「向上心と好奇心」のエネルギーが、まぶしい。
「私も見習わないと! もっとエネルギーを出さないとなぁ」というのが本日の収穫。 -
アコーディオン発表会のおしらせです。
「音楽センター中部土曜教室 アコーディオン発表会」
日時:2006年3月26日(日)13:15開演(13:00開場)
場所:東京農大 友会館 グリーンアカデミーホール
http://www.nodai.ac.jp/sites/kouyukai/map/map.html
★入場無料★
♪主な演奏曲♪
リベルタンゴ、満州の丘に立ちて、夢のタンゴ、エーデルワイス、OBLIVION
、スタイル・ミュゼット、La vie en rose、PIGALLE、愛のあいさつ、バッハのフランス組曲第5番ト長調より「Allemande」、GYPSY DANCE、他多数。
私はいまは教室生ではないのですが、以前お世話になっていました。
とても明るくて気さくな人の多い雰囲気のいい教室です。
若年層少なめなアコーディオン界に珍しく、この教室は「若者が多い」のが特徴的です!
話によると今年はピアノなど鍵盤楽器経験のある若者が多いらしいです。
お時間があったらいらしてください。
(わたしは司会です) -
3/17 アコる・デ・ノンノン パラシュートリサイタルに行って来た。
今迄に行ったどのアコーディオンライブとも全く違う、エンターテイメント性の高い非常に魅力的なライブだった。
川崎のクラブチッタというライブハウスで行われたのだが、行ってみると、客席はギッシリ埋まっていて2階席まで客がはいっている状態(450人!)。
しかも、その客というのが、とくにアコーディオン好きとか音楽好きというわけでもなさそうな老若男女(アコーディオンのライブってアコーディオン弾きとか音楽好きそうなお客が多いですよね)、いわゆる「一般大衆」なのだ。場内は食べ物持ち込みOKということで、わたしの隣の女性3人連れは、同級生の誰々が結婚したとか子供の離乳食がどうだとか、ノンノンとはまったく関係のない話を京樽のテイクアウト太巻きをぱくつきながら開演を待っている。こんなに気取りのない客層はめったにあるものではない。
そして、そんな(たぶんアコーディオンにはさほど興味のない)彼女らを、2時間飽きさせずに惹き付ける魅力をノンノンは持っている。
お手製のカラフルな衣裳が(何度も衣裳替えがある。しかも舞台上で生着替え)とても似合っていて可愛いアイドル的なルックスで、「次の曲は手拍子はしないでください。私にプレッシャーを与えますから」というようなおもしろトークで笑いをとり、客席からの声にも臨機応変に対応し、ひとたび演奏になれば、これ以上ないくらいの最高の笑顔でとても楽しそうに弾く。弾きながらタンゴ風のステップをふんだり、タップをうちならしたりもする。
かわいらしくきゃしゃな女の子のように見えるが、たくましい芸人根性のようなものを感じさせる。たとえば舞台上で何かハプニング(停電とかスクリーンがおちてくるとか)があったとしても、きっと「動揺しました」と言うもののほとんど動じずにエンターテイナーとして魅せてくれそうだ。
「さて次は何をしてくれるのだろう」とお客をわくわくさせつづける、強いサービス精神がノンノンの醍醐味のひとつだと思う。
彼女のべローづかいはお客とのキャッチボールだ。
特に感じるのは、曲の途中で新しいフレーズにはいるところのべローづかい。彼女がつねに笑顔でお客の顔を見ながら演奏するというのは前述したが、ひとつのフレーズが終わって、次にはいるとき、ふうっと一呼吸おいて客をみつめ、「さあ、もっと私を見て」という感じで誘いこむ。
彼女はばっちりメイクアップしていてもあまりオンナを感じさせず、少女的な感じがするのだが、誘いこむその一瞬は、蛇腹の風にエロスを感じさせる。その一瞬がとてもここちよい。
写真撮影可とのアナウンスが流れたが、そうと知らずカメラをもっていかなかったので一枚も写真は撮れなかったのが残念でしかたない。
アコーディオン界の大物のあの人のゲスト演奏まであったというのに! -
わたしが「もっと弾かなくちゃ!」とやる気モード全開になるのは、たいていレッスン直後、ライブに行った直後。
レッスンの帰り、途中下車して、多摩川河川敷に向かった。
ここは、通勤途中に電車の中からみていていつも気になっていた。
「あそこなら、周りを全然気にしないで思う存分、のびのびと弾けそう!」
案の定、存分に音の出せる、すてきな練習場所だった。
利用者の多いにぎやかな公園は、人目が気になるから練習しにくい。
また、利用者の少ないしずかな公園でも、住宅が近いと、近隣の方への迷惑になってしまうので練習しにくい。
その点、河川敷は最適な場所だ。
なにしろ多摩川は長いし、広い。談笑しながらウオーキングする人たち、犬の散歩をする人、ジョギングをする人、お弁当をもってきてお昼を楽しむ人、絵を描く人、サッカーをする少年達(グラウンドがあるので)・・・いろいろな人達がいる。そして住宅からは距離がある。
川べりに腰掛け、水鳥たちを眺めながら弾いた。
部屋で弾いているときにくらべ、すぐ空気が足りなくなる。
いつも4小節くらいで蛇腹をかえしていたけれど、2小節くらいで蛇腹をかえす。知らず知らずに大きな音がでている。
実は、部屋で弾いているときは、「他の人のアコにくらべて私のアコはあまり良い音がしない」なんて不満を抱いていた。
でも、屋外で気持ち良く弾いたら、なんていい音なんだろうと思った。
特にベースの低音の響きが好きだ。なんていい音なんだろうと思って、いとおしくなった。
いつも部屋で小さな音で弾いて、お前の良さをいかしてあげられなくてごめんねと思った。
しあわせいっぱいの外練習だったけれど、途中からビュンビュンつめたい風がふくようになって芯からひえてしまったので一時間半ほどで早々引き上げた。まだちょっと外練習には早いかな。 -
eteさんやmileさんのブログでみて、ちょっと気になっていたミニミニアコーディオン(押し引き異音)を購入。
色は、赤、青、黒、白があって、eteさんが青、mileさんが白を持っているので、私は違う色にしようと思ったのだが、白の可愛い感じに負けて、白を選んだ。
手に持ってみると、ちっちゃ〜い、かわい〜い、意外と音は出る〜、とても満足。
しかし、なかなか演奏にはならない。
押し引き異音は一筋縄ではいかない。
右手が7ボタン(14音)
左手が3ボタン(2コードと2ベースと空気抜きボタン)
↑こう書くと、なんとか簡単な曲なら弾けそうな気がするのだけれど、
やはり押し引き異音は一筋縄ではいかない。
何か一曲くらい弾けるようになりたい。 -
ゲストコンサートの後は、演奏交流会。
前に立って一人ずつ自己紹介トークや演奏をする。
前に立ってみると思うことなのだが、かるふーる交流会で受ける視線はあたたかいのだが、ドバーンと太いということ。聴く側の目ヂカラをとても感じる。 -
3月のかるふーるに行って来た。
ゲストコンサートは私がかねてより熱望していたオランさん。3月のゲストを知った1月からこの日をものすごく楽しみにしていた。
にもかかわらず、(時間ギリギリで行動してしまう私の性癖が何よりも諸悪の根源なのだが)日曜昼間のY線とC線の乗り継ぎの悪さを恨みつつ、開演13:30を15分ほど遅刻してお店についた。
ドアをあけると、私の好きな「たったひとつの月」の弾き語り中だった。(あーあ。)
オランさんは途中で、「私はよく癒し系といわれたり、パンクといわれたり」とMCがあったが、ほんとうにみるたびに印象が違う。場所やお客によって変えている面もあるのだろうか?
なんて色々な引き出しを持っている人なんだろうとあらためて感じた。
もともとオランさんは一言ではいえない独特のアコーディオン弾きだとは感じていた。
たとえば、私はオランさんの大ファンなのだが、彼女をきいたことのない人に、「オランさんはどんな音楽をやるの?」と聞かれても言葉ではうまく答えられない。「とにかくまずは実際に聞いてみて」と答えるだろう。
実際に聴いてみないとわからない独特の雰囲気。そしてその時の心理状況によっても受けるイメージはかなり違う。
オランさんを初めて見たのは、渋谷アピアだった。
精神的に余裕のなかった私はその頃、アピアの暗いアングラな雰囲気がとても好きで、よく行っていた。その頃のオランさんの歌は今よりも毒が強くて、アピアによく似合っていた気がするし、その頃の私もブラックな雰囲気を好んでいた。
その後、アピアは改装して小奇麗になってしまい、私はあまり寄り付かなくなった。
寄り付かなくなった間に、私はなんとなく落ち着いた。
そして、なんとなく落ち着いた今の私は、かるふーるのようなやわらかい雰囲気を好むようになった。
そんな変化もあってか、今回はオランさんの曲の中でも「さんぽ」や「たね」「とりのうんちにくるまれて」など、やさしい曲がとても心にしみた。
そんな自分を数年前にくらべずいぶん変わったものだと思った。(ちなみに以前は、「みんな頭に赤い傷」や「まんげきょう」が一番好きだった。)
オランさんのパナシェの一員としての姿もまた全然違ったけれど、かるふーるでのライブは格段に違う印象をみた。
スポットライトではなく自然光のもと、明るさとやさしさの空気の中での等身大の演奏は、大事なのは曲や弾き方や楽器ではなく、おんがくへの向き合い方と教えてくれる気がする。
オランさんにとっては音楽は特別なことではなく、生活感情に密着している。言葉を発するときに、自然と息を吸って自然と息を吐くようなこと。
曲や弾き方や楽器ではなく、おんがくへの向き合い方、が透けてみえるような演奏だった。
日常と音楽は別のものではなく、日常は音楽にすることができる。
とても有意義な日曜の午後だった。 -
ネットをさまよっていたら、こんなものを見つけました。
(※このアプリを使うためにはShockwaveプラグイン(無償ダウンロード)が必要です。)
http://www.tama.or.jp/%7Etane/new/accobass.html -
akkordeon.jpの川井さんからご紹介していただいたCIAO仲間、Aさんにお会いした。
私がSEM社のMIDIアコーディオンCIAOを買ったのは、2005年7月のことだが、CIAO仲間に会うのはこれが初めて。
壁の薄いアパートに住み、仕事からの帰宅の遅い私の購入理由は、ヘッドホンをつけて近隣に音を漏らさずに練習したい!という願望が主だったため、CIAOにはおよそ400種類もの様々な音色がインプットされているというのにも関わらず、その機能は使いこなせているとはいえない。
2月19日(日)八王子の公民館にて、演歌サークルの伴奏をAさんがCIAOで行うとのことで、私は一路、八王子に向かった。
演歌は決して詳しくない私である。
訪問目的は、実際にバンドでその機能を駆使されているAさんの演奏を聞き勉強させてもらうこと。
お会いしてみると、Aさんは私のようなアコ初心者が「CIAO仲間」などというのもおこがましいような、アコ歴うん十年の大ベテランプレイヤーであった。
物腰やわらかく、とても紳士な方で、若輩者の私の愚問にも丁寧に答えてくださった。
Aさんは電気系にもお詳しいらしく、ローランドの120Wアンプの裏に木材や金具をうまく使ってSEMのプリアンプを貼り付け、コードを綺麗に巻きつけ、見事な「アンプ一体型SEMシステム」を自作なさっていた。これはイイ! 持ち運びもスマートだし、何より演奏前の準備がシンプル(アンプを電源につないで、CIAO本体にコードをつなぐだけ!)だ。じっくりと取り付けの仕組みを見させていただいた。(今度、電気系作業が得意な知人に作ってもらおう)
伴奏はアコーディオンだけでなく、ドラム、ギター、ベース、サックス、キーボードの、六人編成バンドだった。
私ははじめ、Aさんも演歌がお好きで、演歌を歌う会の一員なのかと誤解していたのだが、実際はそうではなく、演歌を歌う会から「演歌の生バンド伴奏をしてほしい」とオファーがきて、出張演奏しているバンドらしい。
演奏後、バンドのメンバーの方からお話をうかがうと、楽器歴うん十年の方ばかりで、ロックがお好きだったり、ジャズがお好きだったり、音楽の好みもいろいろ。
皆さん口をそろえておっしゃるのは、
「演歌をなめちゃだめだ。演歌は勉強になる」
「歌の会」で歌われるのは、新曲ばかりなので、レパートリーはどんどん増えていく。しかも個人個人のリクエストによる選曲なので、一回レパートリーとして採譜し練習したものでも、それ以降リクエストする会員がいなければ、お蔵入りになる可能性が高い。
確かに私が知っている曲はなかった。なつメロではなく、流行歌だから、どんどん演奏曲は入れ替わっていく。
演歌のカラオケの音の重なりを、6パートでうまく振り分けた編曲、Aさんが主に行っているという。オカズや間奏など、アコーディオンとサックスがうまくからみあっていて、音がふくらむ。
Aさんは、基本的にはMMの音色でオカズを入れ、前奏部分や間奏部分などでパッと音色を切り替えて曲を華やかにしていた。演歌カラオケにすごくむいている気がした。
「初見の練習になるよ」
「“うた”のオカズのアドリブをとっさに入れるなど、最終的には独奏にも役立つよ」
バンドに誘っていただいたけれど、私はまだまだドヘタなのでとてもじゃないけれど無理だ…。
聞けば、大ベテランの方ばかりのバンドなので、練習は、月1回の「歌う会」伴奏の数時間前に一度あわせるだけらしい。
ジャズやロックやクラシックや、極めたいジャンルを他に持っていた上で、さらなる鍛錬の場として「演歌伴奏」をしているのだ。皆さんのお話をうかがって、スタンスが趣味の領域ではなくセミプロだと思った。
「歌う会」の歌い手さん達を含め、会場にいる方はどの人もとても生き生きしていたのが印象的だった。